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紬の着物だけの出品です。 黒地に黄色の絣糸で不揃いの亀甲柄で牡丹唐草を織り成した紬の着物です。 絣糸の色目の黄色は、少しくすみのあるカナリア色とかやや緑味を帯びた薄い黄色のレモン色に似た色目です。 そして、黄色の絣柄に所々黄色に茶色味をもたせ、黒味を帯びた深い黄色の鼈甲（べっこう）色の絣糸使用した箇所があります。 生地のザラザラした感じは十日町紬に似ています。 牡丹唐草を黄色い絣で織り成していますが、亀甲にはなっていない織り方で、亀甲柄がよく似た結城紬の亀甲とは少し違うようです。 結城紬の亀甲は、十の字、柱、柱、十の字、柱、柱と絣を織って亀甲柄を織り出して行きますが、この紬の絣は少し違っているようです。 タテ糸の絣を合わせる柱十字のヨコ一線を間違えると亀甲にならないようですが、この紬の絣糸の亀甲はそんな感じがします。 十日町の紬には手揉み結城という結城紬に似せた紬もあるようです。 生地に紬糸を少し入れて、反物に亀甲を織り出すように絣で織り上げていると聞いています。 この紬の着物がその手揉み結城かどうか、産地や商品名は商標がありませんので推測にすぎませんが、その様な技術も十日町紬にはあるようです。 この紬の着物は紡ぎ糸の節が多数出ています。（写真1０~1３） 胴裏は少し赤みのある黄色の不言色（いわぬいろ）に染めた節絹のカラー胴裏を使用しています。 胴裏が重なった部分は色濃くなっています。 八掛は紬用両駒でカナリア色の無地を使用しています。 表裏とも正絹です。 寸法（単位cm） 身丈（背）160　裄64　袖巾32,5　袖丈49　後巾29,5　前巾22,5 体形にもよりますが、身長１６０㎝前後の方にお勧めです。 広衿　裸スナップが付いています。 胴裏の左胸と右衿裏にシミ汚れと色落ちがあります。（写真３～8枚目） 表地にはシミ、汚れは無いようです。 シミ、汚れ等はできる限りチェックしておりますが、見落としのある場合もございます。 ご理解の程、お願いいたします。 デジカメの画像です。スマホやパソコンによって、色の違いがでることがありますので、ご了承下さい。また、カメラの特性で違う色になることが多々ありますのでお断りしておきます。