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自宅保管の品です。大変美品ですが、古いもので表紙など経年変化はございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。藤沢周平のすべて惜しんであまりあるこの作家。その生涯と作品、魅力のすべてを語り尽くす愛読者必携の藤沢周平文芸読本。未公開写真も多数収載惜しんでもあまりある、この作家。その六十九年の生涯と作品の魅力をあますところなく一冊に。丸谷才一、井上ひさしの弔辞から、昔を知る縁の人々の声、各界著名人のエッセイ・対談等に作品リスト、年譜、未公開写真、俳句までも収録した、愛読者のための完全編集版。“藤沢周平の遺した世界”を堪能し尽くす文芸読本である。目次１　別れ２　周平さんと私３　藤沢周平が遺した世界４　半生を紀行する５　藤沢作品と私６　藤沢さんを語りつくす７　藤沢さんの頁８　藤沢さんへの手紙完全年譜著作65冊全リスト〜あとがき、エッセイで辿る作家の軌跡執筆者吉村昭　城山三郎　中野孝次　秋山駿　竹山洋仲代達矢　菅野高至　宮部みゆき　杉本章子皆川博子　小菅留治　中太清左衛門　出久根達郎渡部昇一　黒土三男　鴨下信一　水木楊　杉山透ねじめ正一　佐藤雅美　落合恵子　小林桂樹小林陽太郎　辻仁成　丸谷才一　遠藤展子清水房雄　太田経子　倉科和夫　向井敏　寺田博吉田直哉　関川夏央　高橋義夫　金田明夫植村修介　福澤一郎　小松康祐　松坂俊夫蒲生芳郎　那須五郎　上田茂範　小野寺茂三無着成恭　宮城谷昌光　佐野洋　田辺聖子黒岩重吾レビューよりこの本を読んで改めて、藤沢周平は、自分に厳しく、凛として品があり、誠実でそして思っている以上に才能がある人なのだと再認識させてもらった。 特に、良かったのは、井上ひさしの弔辞、一人娘展子さんの手記、教え子たちと藤沢周平との交流、サナトリウム時代のエピソード、実に１３人の評論家の質問をもとに構成したインタビュー記事、小菅留冶全俳句などである。たとえばこういう発言「何かそういう不幸、不仕合わせみたいな動機がなければ、作家なんていう正道を外れた職業にはいかないんじゃないでしょうか。」当代きっての国民的作家のいう言葉ではない。けれども『やはり藤沢さんだ…』と思うのである。　作家という職業を「正道を外れた」という意識。　それは常に弱者の立場から作品を作っていった藤沢氏ならではの言葉である